ジャンクパソコンとは?そもそもジャンク品=壊れたものなので、売るときもノークレームノーリターン、つまり苦情も返品も不可と言う条件で格安の値段で買えるようにしているのがほとんどで部品入手目的の購入も多いです。

ジャンクの内容もピンからキリまであって当たり外れが大きいので、部品交換や修理など、自作パソコンなどに関するある程度の知識が無い方には、購入はお勧めしてません。
ジャンクと言うと故障した使えないものと言うイメージが強いですが、パソコンの場合、OS(Windows等のオペレーションシステムの事)が入って無い状態でも正常起動出来ないので、ジャンク品と言う扱いを受けてしまいます。
つまり機械は故障していないけれど、実行プログラムやデータを記録するハードディスクだけ外されているのでジャンク品扱いになると言う等、足りない部分を補うだけで正常品になるケースもあるのです。(HDDやSSDの交換だけで済む商品は、業者が中古PCに仕立てて販売が多いです)
リース落ちしたジャンク品
企業のリース期間が終わってビジネスユーザー向けのパソコンが大量に処分される場合、企業情報保護の観点から、システムプログラムやデータの入ったハードディスクは物理的に破棄されます。
残りは中古業者に引き取られ、ハードディスク(又はSSD)のみ新規で取り付けOSを再インストールして再生中古品として販売しているのですが、これだと部品を再度取り付けたり、OSのプログラムを入れ直す手間と時間がかかる上に中古品として売るにしても動作を保証する必要も出てきます。
ハードディスクやOSが無い不完全な状態のまま売り出す中古業者や個人もたまにいるので、比較的楽に再生出来るジャンクパソコンは、掘り出し物として重宝されます。
電源を入れてもパソコンは正常に起動出来ない状態ですので、機械的な損傷は無いものの、壊れているパソコンと同じ扱いになってしまうことから、ジャンク品扱いになってしまうのです。
が、数年企業で使用されていたパソコンなので程度にも個体差があり、物理的損傷が伴うケースも多々あります。

物理的破損のあるジャンク品
電源が入らない、メモリー、HDDなどの部品を認識しない、正常な動作が維持出来ない等、機械的な不具合でパソコンが正常な動作出来ないジャンク品です。
ノートパソコンの場合は上記に加え、一部または全てのキーボードが反応しない、液晶モニターが割れているまたは一部シミのようになっていて正常表示できないなどもあります。
ジャンクパソコンを再生しよう
ジャンクパソコンは、個々に正常動作出来ない理由が違います。
なので、同じモデルを複数購入して、2個1にするという場合もあります。
部品を新たに買うよりも同じモデルのジャンク品をもう1つ買って必要な部品取りだけした方が安くつくからです。
ジャンクPCの欠損した部品を交換する際、従来型番通りの仕様より、性能の良い部品に置き換えが出来る場合もあります。
極端な話をすれば、置き換える部品の性能次第では、旧型ジャンクパソコンを快適に動作させる状態にスペックアップすることも可能性があるという事です。
※2025年現在、Windowsのハード条件でハードルが上がり、一定条件の世代PC以降が必要な場合もあります
ジャンクパソコンで必ずやっておきたいこと
パソコンの内部を分解するとボタン電池がありますが、中古だと年式によってはかなり経年劣化しているので、新品と交換する事をお勧めします。

ボタン電池を交換する理由については、下記にあるボダン電池用途の説明をお読みくださると理解出来ると思いますが、ボタン電池の交換だけで、修理に至ったジャンクパソコンもそれなりに存在します。
パソコン内のボタン電池(一般的に「CMOSバッテリー」や「BIOSバッテリー」と呼ばれます)は、以下の役割を果たしています。
- システム設定の保存: BIOS(基本入力出力システム)やUEFI(統一拡張ファームウェアインターフェース)の設定情報を保存します。これには、システムの日時やハードウェアの構成情報が含まれます。
- 時計の維持: パソコンが電源オフまたは切断されているときでも、内部時計(RTC: Real-Time Clock)を維持します。これにより、パソコンを再起動したときに正確な時間が表示されます。
もし、ボタン電池が切れると、パソコンの日時がリセットされたり、BIOSの設定が初期化される可能性があります。これは、パソコンが正しく起動しない原因になることもあります。
近年では、ボタン電池にリード線が付いて、コネクターで接続するタイプもあるようです。